国際ジャーナリスト 大野和基
著書・訳書

週刊女性セブン 2004年2月5日号
独占告白 注目の出産の一部始終を語った!
向井亜紀の代理母
「私が事前に受けた筆記テスト500問の中身と報酬。そして双子の減胎を申し出た時」


シンディー 「もう代理母はしません。もう満足したからです」
-アメリカ・ネバダ州。砂漠の中の小さな農業の町で、代理母のシンディ・ヴァンリードさんは、記者の質問に静かにほほえんで、語り始めた。高田・向井夫妻と初めて出会って一年。彼女にも大きなドラマがあった。

「ふたりとも私のお腹にいたことが信じられませんでした。生まれて、何とビューティフルかと思いました」
身長約160センチ、金髪が美しい、薄茶色の瞳をしたアイルランド系アメリカ人のシンディ・ヴァンリードさん(32才)は出産の瞬間を微笑みながらゆっくりと振り返る。
シンディーさん

向井亜紀(39歳)と高田延彦(41歳)夫妻が満面に喜びをたたえながら、都内のホテルで記者会見を開いたのは1月15日のこと。会見では双子の写真も公開。長男は万里くん、次男は結太くんと名付けられた。兄弟は両親とともに1月9日に日本に“帰国”しており、兄は3・8キロ、弟は4・5キロと順調に育っているという。

向井夫婦の願いを叶えた代理母・シンディさんはアメリカ・ネバダ州のリノというカジノで有名な町の近くに住んでいた。シンディさんが暮らしているのは、人口約8500人というとても小さな農業の町。日本でいえば典型的な過疎地。民家は一軒一軒が離れていて、街灯もほとんどなく、夜になると星明かりだけの寂しさになる。アメリカのドラマによくでてくるような平屋建ての自宅で夫と共に丁寧に取材に応じてくれたシンディさん。代理母となるきっかけとは何だったのだろうか。

「元々は私自身が“代理母をやりたい”と、インターネットで宣伝したのです。3年前のことでした。世の中には子供が欲しくても、何らかの理由で生むことができない女性はたくさんいます。そういう人にギフトを与えたかったのです。州によっては禁止しているところもありますが、ネバダ州では合法であることを後で知りました」

主婦の傍ら、地元の家具店で事務の仕事や、知人のベビーシッターをやっていた彼女の決断に、自動車修理工の夫・ジェイムスさん(38才)は特に反対はしなかったという。
「主人には、最初から秘密にはしませんでした。代理母について説明したら、すぐに賛成してくれました。インターネットに文章を書くときもそばにいたほどです。うちには私たち夫婦の間に生まれた子供が3人、夫の連れ子の14才の男の子と、あわせて4人の子がいますが、彼らにもきちんと説明しました。どれだけ理解してくれたかはともかくね」.と笑顔で話すシンディさん。ネット上に告知してまもなく、代理母斡旋業者から運絡があった。日本人夫婦のための代理母はどうか、という申し出だった。






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特集 代理出産・代理母


会いたかった 代理出産
会いたかった
―代理母出産という選択

向井亜紀 (著)
幻冬舎(2004/01)
代理出産
―生殖ビジネスと命の尊厳

大野和基 (著)
集英社(2009/5/15)
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